東アフリカに位置するタンザニアは、内戦経験のない平和な国です。しかし、現在も国民の1/3が1日1ドル以下で暮らしており、人々の生活はなお厳しいのが現状です。
病院も少なく、交通手段も無いため、何時間もかけて病院まで歩いて行かなくてはならない人も大勢いますし、行った病院にも設備や薬が整っていません。些細な病気が命取りになることもあります。この状況は、平均寿命を48歳に止まらせ、そのために幼いうちに親を亡くし、孤児やストリートチルドレンとなる子供たちがどんどん増えています。
また、現在は少しずつ増えてきている子供たちの教育の機会ですが、親たちの世代はそうではなく、教育を十分に受けられなかった人々がたくさんいます。
そのため、定職に就くことができず、子供を学校に通わせることができずに働かせたり、防げるはずの病気にかかったり、若年出産のため子供をきちんと育てられない親がたくさんいます。また、教育に対する意識が低く、子供を学校に通わせない親もたくさんいます。
このような背景があり、孤児やストリートチルドレン、学校に行きたくても行けない厳しい状況下で暮らす子供たちが、タンザニアにはまだ大勢いるのが現状です。