昨日、ムビンガの友人と連絡がつきました。
彼が話してくれたことは、私が探して読み漁って来た事実と同じでした。
衝撃だったのは、ムビンガでも死傷者が多数出たということ。
報道ではダルエスサラーム、ドドマ、アルーシャ、ムワンザ、ムベヤなどの大都市で大規模な抗議デモが起こり死者が700人とも言われていたのですが、小さなのどかなムビンガの町でもやはりデモは起こっていたのでした。
ムビンガは県にあたります。
タンザニアには31の州があり、その中に169の県があります。
当時は電気もアスファルトもなかったムビンガの中心地。商店が並ぶのどかなメインストリート。県といってもこんな小さな平和な田舎町で、死者が出るようなデモが起こったことに衝撃で。。。ここで起きたのならきっとタンザニア全土の都市でデモは起きていて、多く見積もられたと思っていた700の数字ですら氷山の一角ではないのだろうかと思えてきます。
選挙当日からネットは閉ざされ、ムビンガでも夕方5時以降は外出禁止令で外に出られなかったそう。
CCM有力地域であっても、サミア大統領支持者はほとんどおらず、投票に行く人もほとんどいなかったとのこと。それなのに投票率87%、サミア氏の得票率は97%以上という数字は誰が聞いても嘘としか思えないと。
人々は街へ出て抗議デモを起こしたが、制圧したのは警察官で、言うことを聞かない者は射殺されたと。軍隊は落ち着かせることに尽力し、手を出すことはしなかったという話。
国内でも選挙前から対立候補や野党重要人物の誘拐や殺害が疑われており、今回の選挙は到底民主的に行われたとは言えないものだったと。
現在はネットも繋がるようになってきたがまだ繋がりは悪いそう。それでも人々は落ち着きを取り戻し、仕事に行き、子供達も学校に行っているそうです。
でも今回の選挙がこのまま押し切られるようなら、またいつどこで抗議運動が起こるか分からないと言っていました。
物流が止められたことで物価が高騰しているようで、しばらくは厳しい生活が続くでしょう。人々の不満はいずれまた高まるでしょう。
国際社会が彼女を大統領と認めてはいけない。今回の選挙は不正だったと声を上げなければいけない。流された血を無駄にしてはいけない。タンザニアの人々は本当に温厚で、独立以来大きな内戦は一度もなく、平和を愛する国でした。今回の戦いは自由と人権のために止むなく行われたもので、決して望んだものではなかった。どうかタンザニアが、タンザニアの人々が、また平和で民主的な社会を取り戻せますように。


















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