Chemchem ya Amani TANZANIA

 

映画「チョコラ!」と松下照美さん

映画「チョコラ!」のパンフレット
映画「チョコラ!」のパンフレット
昨日、「チョコラ!」の上映会に行って来ました。
私にとって、貴重な一日になりました。

映画「チョコラ!」は、ストリートの子供たちの現状を知るには、最適な映画だと思います。
「ダーウィンの悪夢」の様な、偏った、誇張したところは全くなく、すべてありのままの子供たちの姿・生活が映し出されていました。
何人もの子供たちが登場しますが、それぞれストリートで暮らす理由、バックグラウンドが異なります。
一人一人が、それぞれの問題を抱え、ストリートに出てくる。
ケニアとタンザニア、国は違えども、そこに写っているのは、私の知っている子供たちとなんら変わりありませんでした。
まるでジュマやバラカやバハティを見ているようでした。
このような現状が現実に存在すること、それを知ってもらい、考えるきっかけにしてもらうには、とてもいい映画だと思います。
また、映画の中にはあちこちに子供たちの透き通った眼差しや、子供らしい可愛らしい笑顔が散りばめられており、悲壮感が残るのではなく、逆に「生きる」と言うことを考え、そのパワーをもらえる映画だとも思いました。

最後の感想で、ある方が
「日本では考えられないような家庭環境に衝撃を受けました」
とおっしゃっていました。
ストリートの子供たちは、大抵家庭や、暮らす環境、周囲の大人に問題があるように思います。
ですが、全ての家庭がそうなのではなく、特に農村部では、周りの大人みんなで地域の子供を育てるような、素晴らしい環境が残っているということも知って欲しいと思いました。

映画の後にはケニアでストリートチルドレンのケア、学費支援、小学校支援、孤児院の運営をしている、映画にも出てきたNGO「Moyo Children Center」の松下照美さんのお話を聞くことが出来ました。
松下さんも、始めは子供たちの学費支援から始まり、数年後にストリートチルドレンの支援を始められたそうです。
映画の中での子供たちとの接し方、講演の時の話し方など、とても魅力的で、素敵な方だと思いました。
「よく大変な仕事をするねと言われますが、私は逆に子供たちに生き甲斐をもらい感謝しています」
と話す松下さんに、とても共感を持ちました。

私は質問したいことが山ほどあったのですが、時間の都合上、一度しか質問はできませんでした。残念!(さっそくメールしちゃいましたが!)

チェムチェムは、モシのストリートの子供たちとの出会いから生まれました。
ですがストリートの問題は、知れば知るほど根が深く、現在の私には、子供たちと会うたびに、
「最近どこで寝てるの?」「教室には行ってるの?」
などと話をすることしか出来ていません。
それが私にはもどかしく、情けなく、悩んでいました。
その事を話したら、松下さんは、
「それでいいと思います」と言ってくださいました。
今はそうでも、続けていれば、いつか出来ることが見つかるはずです。
こどもたちも、あなたが来るのを楽しみにしていると思います。
その言葉に、私はとても救われました。
今はこんなことしか出来ませんが、彼らにとって、心の開ける友達の一人で居続けられるよう、彼らとの関係を続けていきたいと思いました。

町でストリートチルドレンに出会ったときの接し方については、
「物ではなく、体で彼らと付き合ってください」と仰っていました。
本当にそうだと思います。
お金をあげると、彼らはお酒や薬を買います。
物をあげると、それは「ストリートの生活の魅力」になります。
彼らは「ストリートの自由」ではなく、「ストリートの恐怖」を知らなくてはいけないのです。

彼らは、多くのお手本とは言えない大人たちに囲まれて生きてきました。
彼らの多くが、大人への不信感を抱いています。
そんな彼らと、思いやりを持った態度で付き合うことで、「こんな大人もいるんだ」と思ってくれるのではないかと思います。

先程、ストリートの問題は根深いと書きました。
映画を見れば感じて頂けると思いますが、そこには家庭の問題、生活環境の問題、教育現場の問題、仕事の問題、貧困、病気…
本当にいろいろな問題が複雑に絡み合っていると思います。

私は時間がなく聞けなかったのですが、松下さんに、
「ストリートに出てくる子供たちを少しでも減らすには、何が必要だと思いますか?」
と聞いてみたかったのです。

私は、「教育」だと思っています。
教育なしでは、子供たちが夢を叶えることは難しいのがタンザニアの現状です。
また、「教育」は必ずしも学校での勉強ではなく、良い成長を遂げるための社会勉強でもあると思います。
そのような「教育」を受けた子供たちが増え、彼らが大人になるとき、
社会は少しずつ変わっていくのではないかと思っています。

今回、私の目指す道のずっと前を、一歩一歩進まれている松下さんに出会うことができたことは、私にとって非常に貴重なことでした。
松下さんのご活躍を応援すると共に、私も自分に出来ることを一生懸命やっていこうと改めて思いました。

お近くで上映があれば、是非ご覧頂ければと思います。

チョコラ!
http://www.chokora.jp/
モヨ チルドレンセンター
http://moyo.jp/

売るための鉄くずを探す子供たち。危険が伴います。
売るための鉄くずを探す子供たち。危険が伴います。
モシの子供たちと私
モシの子供たちと私
  • posted by naomaru さん
  • 2009-6-3 7:16
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