中学校を卒業する前、４年生は進学できるかどうかを決める最終全国試験を受けます。
チェムチェムが支援をしている子供たちの中で、昨年試験を受けたのは三名。
三人とも、活動開始と同時に支援を始めた子で、支援開始当初は小学校６年生でした。
彼らとの付き合いも、６年が経とうとしています。
まだ幼さの残っていた子供たちも、すっかり大人を匂わせる若者になりました。

さて、試験の結果が４月末に届きました。（また報告が遅くなり申し訳ありません）
残念ながら、三名のうち二名は、進学が出来ない結果となってしまいました。

支援をしている子供たちが通う二村の中学校は、全く足りていなかった中学校を各地域に建設していこうという国の政策で、2007年にやっと開校したばかりの中学校。
いずれの学校も未だに先生が足りず（中学校ですら足りず、進学が難しいので、それ以上の学歴が必要な先生ももちろん足りません）、全教科を教えて貰うことが出来ません。
先生のいない教科は、独学しかありなせんし、先生がいても、教材が足りない等、本当に厳しい環境です。そんな中での進学は、よっぽどの努力が必要なものでした。
三名とも、真面目な生徒で、成績も校内では中?上位に常にいましたが、それでも不合格であったことで、進学のための全国試験の厳しさを私たちも実感しました。

彼ら二名の支援は終了し、これから村に残り生活をすることになるかと思います。
ですが、それが悪いこととも、私たちがしてきたことが無駄であったとも思いません。
これまでは小学校教育を終えただけの人々がほとんどだった村で、彼らのようにさらなる教育を受けた人材が村に残ることで、村の環境を変えていくことも可能だと思うのです。
彼らが各村のリーダー的存在、お手本的存在になっていくことを願いながら、訪問の際には彼らの様子も見ていきたいと思っています。